今回はXMのスワップポイントについて解説をしていきます。
結論から先に言えば、XMはスワップポイントがかなり冷遇されており、スワップポイント狙いの取引はおススメしません。
では、XMのスワップポイントを具体的に見ていきましょう。
XMのスワップポイント ドル円編
XMの公式サイトにスワップ計算機というのがあります。
こちらはXMのスワップポイントの計算にかなり便利です。早速計算していきましょう。まずはドル円1万通貨あたりのスワップポイントからです。
(XM公式スワップ計算機より算出)
このように、XMでドル円を1万通貨ショートすると、1日あたり91円のマイナススワップがかかり、ロングをしても31円しかスワップポイントが得られません。3倍近くの差がついてしまっています。
国内業者と比較をしてみましょう。
国内FXはみんなのFXのスワップポイントが優秀なのですが、そちらのスワップカレンダーを見てます。
(みんなのFXスワップカレンダーより抜粋)
みんなのFXではドル円のスワップポイントは売り買い共にプラマイ50円です。
ですので、ショートをしている場合は、XMの方がマイナススワップが倍近くキツイですし、プラスのスワップポイントも少ないです。
XMのスワップポイント ユーロドル編
スワップポイント狙いのキャリートレードでは、実はドル円よりもユーロドルの方が優秀なのですが、ユーロドルのスワップポイントについても見ていきましょう。
(ユーロドルスワップ:XM公式スワップ計算機より算出)
ユーロドルをロングすると、ドル円ショートよりもマイナススワップがかかっています。
ついでに書けばユーロ圏の状況が色々とガタガタなので、つい最近までは対ドルで激しく売られていたわけです。
では、みんなのFXを見ていきましょう。
(みんなのFXスワップカレンダーより抜粋)
先ほどのドル円と同様、プラスのスワップポイントは低く、マイナススワップは大きくなっています。
XMのスワップポイント 高金利通貨編
次はスワップポイント狙いでよく扱われる通貨ペアを見ていきます。
XMのトルコリラのスワップポイント(ユーロリラ)
まずはユーロトルコリラです。リラ円が無いため、XMでリラのスワップポイントを狙う場合はこの通貨ペアがよく用いられますが、売りと買いのスワップポイントに400円円近い差があります。
XMのメキシコペソのスワップポイント(ドルペソ)
次はメキシコペソドルです。XMではメキシコペソユーロがないので、ドルで代用することになりますが、こちらも売り買いのスワップポイントの差が大きいです。メキシコペソを買えば1万通貨で一日74円です。
ちなみに国内FXではヒロセ通商がドルペソを取り扱っていますが、1000通貨で1日2円、10,000通貨でしたら20円ほどですので、ドルペソをやるならXMの方がいいでしょう。
XMでスワップポイント狙いの取引はお勧めできない。
他の通貨ペアも調べてみれば分かりますが、XMのスワップポイントは全てこの調子です。
プラスのスワップは低く、マイナスのスワップが大きいためスワップポイント狙いで取引をするのはどう考えてもお勧めできません。
そしてどうしてXMがこのようなスワップポイントになっているのかですが、これはゼロカットやハイレバレッジやボーナス取引をユーザーにしてもらうために、取れるとこからは手数料をしっかりと取っておく必要があるからです。
そしてそう考えれば、このスワップポイントにも納得いただけるのではないかと思います。
ですので、XMを利用する際は、あくまでも為替差益を狙うようにした方がいいです。
勿論、スワップが冷遇されていると言っても、マイナスの場合でもドル円ユーロドルなら1pipsかからないぐらいですので、しっかりとした為替差益さえあれば問題にはなりません。
個人的には、短期スイングトレードが一番XMのシステムと相性が良いのではないかと思います。
長期トレードですと流石にスワップポイントが気になってくるような気がしますが…
まとめ
- XMのスワップポイントはスプレッドと同様、国内FX業者と比較すると、かなり厳しいものとなっています。スワップポイント狙いの取引はするべきではないでしょう。
- ですが壊滅的に取引に支障をきたすようなものでもありませんので、ハイレバレッジ等の強みを活かした取引をすれば、全く問題にはならないと思います。
- 基本的にはXMはゼロカットとハイレバレッジとボーナスに全振りをしているようなところがありますので、細かいところで手数料がかかる点は理解をしておく必要があります。使いようが大事という事ですね。
今回はXMのスワップポイントについて書いていきました。最後にXMでスワップ狙いをするメリットについても捻り出して、一言書いておきます。
XMは当然国内業者よりも大きな枚数が張れますので、スワップ狙いでもそれなりに大きな金額を狙うのならXMを使うメリットもあるのかもしれません。
基本的には損な使い方だとは思いますが、ポジションに確信がある場合はしてみてもいいかもしれません…私は絶対にしませんが。